【腕時計が紡ぐ物語】世界にただひとつ。ピアジェ「Sixtie」の最新作

’60年代に斬新なデザインと超薄型ムーブメントを融合したゴールドウォッチで、希少な高級時計というオンリーワンのステータスを確立したピアジェ。その精神は、21世紀の今まで脈々と受け継がれている。

ピアジェのシックスティ

それは’60年代のこと。ピアジェは従来の腕時計の常識を覆す新作ピースを次々と発表し、一躍時代の寵児となった。その立役者は、スタイリッシュなデザイナーのジャン・クロード・ゲイトと、超薄型時計に対応する画期的なムーブメントの発明者、三代目のヴァランタン・ピアジェ。腕時計の外と内を極めたふたりの出会いが、新しい時代の幕を開けた。

デザイナーのゲイトは、ジュネーブの美術装飾学校で宝飾技巧を学び、時計のケースやブレスレットの製作で知られたエコフェの工房で修業。当時から、独自のデザイン性を高く評価されていたという。修業後’68年にピアジェの一員となると、たちまちヴァランタン・ピアジェに才能を見出され、’59年よりスタートしていたオリジナル作品のデザインを任されることに。そうして’69年に誕生したのが、「21st Century」コレクションだ。

代表作のひとつ、’60年代の自由な風が吹き抜けるようなスウィンギング・ソートワール。手編みのゴールドチェーンに飾られたさまざまな形の時計は、オーナメンタルストーン(*)を配した文字盤がきわだつ。独創的なデザインに、ピアジェが培ってきた金細工やストーン加工への知見とノウハウが息づいている。

そのコレクションに触発され、2025年に「Sixtie」コレクションが生まれた。トラペーズ型のケースは、’60年代のエッセンス。時代を超えて新鮮な輝きを放つフォルムだ。ベゼルのゴドロン装飾は、ゲイトに始まり今ではメゾンの象徴になった。自由な創造を愛するもの創りが、ピアジェの物語を未来へと紡いでいく。
*オーナメンタルストーンとは装飾に用いられる天然石のこと。色や模様などの装飾性・デザイン性が重視され、不透明から半透明の色石が中心。

ピンクのタートルネックセーターを着た女性の胸元に、複数の金色のチェーンネックレスが飾られている。ネックレスには、濃い青や緑色の石をあしらった四角い装飾が施され、フリンジやビーズが垂れ下がっている。

photo /ⒸPiaget

’60年代を象徴するジュエリーウォッチ。スウィンギング・ソートワールと呼ばれるロングネックレスの、ケースと文字盤の多様なフォルムが印象的だ。オーナメンタルストーンを効果的に用いて、ジュエリーとウォッチメイキングを完璧にシンクロさせている。’69年発表の「21st Century」コレクションより。

ブルークオーツの神秘的な色と模様の組み合わせは世界にただひとつ

ラピスラズリの文字盤とゴールドケースを持つピアジェの腕時計。濃い青色の革ストラップが装着され、白い大理石の上に置かれている。

「Sixtie」の最新作は、文字盤に深い海を思わせるブルークオーツを配したモデル。熟練職人の手作業によって、ブルークオーツは0.4㎜の薄さでトラペーズ型にカットされ、光沢のある輝きと個々の模様をきわだたせている。美しく磨き上げられたベゼルのゴドロン装飾は、金細工の高度な技巧の証し。製品の完璧な仕上がりから、素材に対する熟知と並はずれたスキルが伝わる。

シックスティ(29×25.25㎜/PG、ブルークオーツ文字盤、自社製クオーツムーブメント、50m防水、ブルーアリゲーターストラップ)¥3,388,000/ピアジェ コンタクトセンター(ピアジェ)

時計が紡ぐ物語 連載一覧

photography:Masanori Akao(whiteSTOUT) styling:Yukari Komaki text:Hiroko Naruse ※略号は次のとおり。PG=ピンクゴールド ※エクラ2026年7・8月合併号掲載

合わせて読みたい

【ピアジェ】文字盤のターコイズに目を奪われる「SIXTIE」を大人のお守りウォッチに
【腕時計が紡ぐ物語】大人女性に似合うシャネルの「J12 GOLDEN BLACK 28MM」
【50代の相棒ウォッチ6選】6つの視点で選ぶ、エクラ世代がこれからを一緒に過ごす腕時計
【50代が選びたいブレスレットウォッチ】宝石のような輝きが美しいおすすめの腕時計3選

ranking

what's new

pick up

recommend

feature

recommend

人気のヘルスケア記事がWebエクラにお引越し! ウェルビーエクラSTART! eclat Gourmet&Voyage eclat Maison
SUMMER SALE 売れ筋ランキング 装いに静かな華やぎをもたらす、品よく咲くエナメルジュエリー 私が輝く「大人の夏色」