姉とふたりで出かけるのは、いつぶりでしょうか。
父や、もういない母と一緒なら何度もありましたが、
姉とふたりきりで過ごす時間は、思い返してもほとんどなかったように思います。父が眼の治療のため入院し、フリーな時間ができたので思い切ってお出かけしました。
向かったのは、愛知県の天王川公園。
ちょうど見頃を迎えた藤の花が、やさしく風に揺れていました。
この日は、春らしいカラーリングで少しだけ気分を変えて出かけました。
美容院ではなく、自分の手で染めた髪は、やわらかく明るい色に仕上がり、気持ちまで軽くなったように感じました。
紫色のカーテンのように連なる藤を眺めながら、
自然と昔の話になります。
子どもの頃のこと、母のこと、あの時こうだったねと笑い合う時間。
案外お互い小さな頃のことを憶えていて、ある意味答え合わせのような時間でもありました。
4つ年上の姉は小さな頃から几帳面でわたしの面倒を見てくれましたが、一緒に遊ぶというよりお世話してくれる感じでした。
今もその関係性は大きく変わりません。大人になると、父の介護や実家に関することは全て姉任せなだめな妹の私。
こんなに2人きりでしかもお出かけして話すなんてかなりレアな時間でした。
皆さんはどうなんでしょう?
特別なことをしたわけではありませんが、
ただ並んで歩き、同じ景色を見て、言葉を交わす。
それだけで、こんなにも満たされるものなのだと感じた一日でした。
年を重ねてから気づく、家族との距離の心地よさ。
こうした時間を、これからも少しずつ重ねていきたいと思います。