“推し”がいるなら絶対に見て! ABEMA『アイドルアイ』【韓国ドラマ:心に刺さる、あのセリフ vol.13】

人気韓国ドラマのセリフやタイトルに注目し、ドラマ鑑賞がもっと楽しくなる豆知識をご紹介。今回は、アイドルオタクの弁護士が“推し”の無実を証明するために奔走するミステリーラブロマンス『アイドルアイ』をピックアップ。視聴者から共感の嵐を呼んだ主人公セナの名言とは?

『アイドルアイ』

アイドルアイ チェ・スヨン キム・ジェヨン

(C)2025 Astory Co., Ltd. & KT Studiogenie Co., Ltd. All Rights reserved.

世界的人気を誇るトップアイドル・少女時代のメンバーであるチェ・スヨンが、ひっそりとアイドルを応援する“隠れオタク”の弁護士に変身。主人公の“推し”であるアイドルバンド・ゴールドボーイズのト・ライク役を『月水金火木土』『悪魔なカノジョは裁判官』などに出演するモデル出身俳優キム・ジェヨンが演じています。現在、5月17日までABEMAで全話無料配信中!

あらすじ
確かな腕と名声を誇る弁護士メン・セナ(チェ・スヨン)はクールな外見とは裏腹に、デビュー11年目のアイドルバンド・ゴールドボーイズのメインボーカル、ト・ライク(キム・ジェヨン)の大ファン。待ちに待ったライクのソロ活動開始に胸を高鳴らせるが、ゴールドボーイズのメンバーがライクの自宅で殺害される事件が発生。ライクが容疑者として緊急逮捕されてしまう。

このフレーズに注目!

「진짜 사랑은 아주 멀리서 그 사람이 가는 길을 지켜보고 응원해 주며 진심을 다해 빌어 주는 겁니다. 그 사람의 행복을」(本当の愛とは遠くからその人を見守り、応援し、心からその人の幸せを願うことなの)

アイドルアイ チェ・スヨン キム・ジェヨン

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ここ数年で急速に浸透した「推し活」。4月に福岡・北九州市が推し活をセットにした観光誘致で街の活性化を図る「○○推し課」を新設したことが話題を呼んだように、何かを推すことは、個人のささやかな楽しみの枠を超えてプチ社会現象になりつつあります。

物心ついた時から何かしらにハマって(主に歌手)、音楽を聴き、グッズを買い、コンサートに通ってきた立場からすると、突如として持ち上がった「推し活」という言葉は、応援に関連するさまざまな行動を包括する秀逸な単語である一方で、なんだか外来語のように聴こえてしまうのですが、そうしたムーブメントに対する捉え方は(私見を述べておきながら)今回はちょっと横に置いておいて。

今回ピックアップする『アイドルアイ』は、オタク×推しのラブロマンスと殺人事件が絡むミステリーが融合したハイブリッドドラマ。トップスターとの恋という夢のようなシチュエーションに事件の真相に迫る緊張感がピリリと効いて、甘さと辛さの塩梅が絶妙なんです。

アイドルアイ チェ・スヨン キム・ジェヨン

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トップスターから一夜にして殺人事件の容疑者となってしまったライク。担当検事が法曹界のサラブレッドであることから、どの弁護士も逃げ腰になっていると知ったセナは、ライクの無実を信じて弁護を買って出るのでした。

なぜ、セナがライクの無実を確信できたのか。それは、面会で涙を浮かべて無実を訴えるライクの姿を見て「大根役者の彼にこんな演技はできない」と思ったから。そんな“オタクならではの観察眼”にクスッとさせられ、スター×オタクの設定が事件解決にもうまく作用している丁寧な脚本は、観れば観るほどハマってしまうこと間違いなし。推しを象徴するカラーで小物を揃えるといったセナのオタクぶりも、推しがいる人なら「あるある」とうなずいてしまうはず。

「推すとは何か」を考えさせられる

アイドルアイ チェ・スヨン キム・ジェヨン

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一方で、同じ「あるある」でも、過激ファンによるストーカー行為やライクへの誹謗中傷など、「推し活」というポップな言葉に潜む影も描かれます。

事件当日、ライクの自宅にはライクと被害者以外に侵入者がいました。それは、応援する気持ちが加熱しすぎたあまり愛情が愛憎となってしまった過激ファン。韓国では、プライベートを侵害するファンのことを、「私生活」を意味する韓国語の「사생활(サセンファル)」「ファン」=「팬(ペン)」を合わせて「사생팬(サセンペン)」と呼び、SNSでは「サセン」と略されることが多いです。韓国の芸能人をお好きな方なら一度は耳にしたことがあるでしょう。

セナは、ライクの家に侵入したサセンペンから侵入経路を聞き出して、検察側の主張を崩すことに成功します。本記事で取り上げる「本当の愛とは遠くからその人を見守り、応援し、心からその人の幸せを願うことなの」というセリフは、不法侵入を反省するどころか「愛してるがゆえの行動だ」と主張する彼女たちにセナが放った言葉です。ライクのことをデビューから応援し続けてきたセナの深い愛が伝わってきますよね。

アイドルアイ チェ・スヨン

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純粋に応援しているファンが大多数だと思いますが、一部で応援した見返りを求めるファンがいるのも事実。それは、オーディション番組のデビューメンバーや音楽番組・チャートのランキングにファン投票が反映されたり、SNSの普及によって心理的な距離感が縮まったりしていることが影響しているでしょう。前々から議論されている、オフラインイベントの応募券付きCDやランダム商法など、ファンの努力を促すK-POP全体のシステムもしかり。そうしたものが“コントロールしたい”という支配欲を生み出してしまうのかもしれません。

ミステリーとロマンスに加えて、推すとは何か? を問いかける社会的なメッセージが込められている本作。推しとファンの適切な関係を思い出させてくれるセナの言葉に、視聴者からは「オタクの鏡」「一番刺さったセリフ」と反響が続出しました。ライクの担当弁護士となり関係が発展しても、セナがその距離感を保ち続けているところが爽やか。ドラマ後半で描かれる、ライクが「俺が輝くときに喜んでくれて、つらい時にそばにいてくれてありがとう」とセナに伝えるシーンは、推しがいるオタクなら感動必至です。

『アイドルアイ』はABEMAで5月17日まで全話無料配信中。大型連休中のイッキ見にもおすすめですよ。

ABEMAで『アイドルアイ』を視聴する
「韓国ドラマ 心に刺さる、あのセリフ」の記事一覧
轟 友貴
轟 友貴

K-POPアイドル、俳優にインタビューを行うフリーランスライター。学生時代からライターとして活動、韓国在住経験もあり。

この連載では、韓国ドラマのセリフやタイトルに注目し、ドラマ鑑賞がもっと楽しくなる豆知識をご紹介。韓国語能力試験(TOPIK)の最上級である6級を取得したライター・轟友貴が、独自の視点でお届けします。

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