紙の本、電子書籍に次ぐ読書コンテンツとして注目されているオーディオブックは、欧米では以前から普及していたそう。Amazonオーディブルの「中の人」、宮川もとみさんが語る独自の取り組みには“耳読書”のさらなる可能性が!
聴く読書をスマートで ラグジュアリーな楽しみに
Amazonオーディブル ヘッド・オブ・コンテンツ・ジャパン
宮川もとみさん
オーディブルの日本でのサービス開始は’15年。まだ“本を音で聴く”ことは、ほぼ浸透していなかった。
「ただ日本には多彩な声優さんがいらしたこともあり、クオリティの高い作品を提供できました。コロナ禍には私を含めて“声は癒しであり刺激である”と気づいたかたが多く、それも聴く本の成長につながったと思います」
宮川さんによると、オーディオブックを制作する際に重要視しているのはナレーターとのマッチング。
「作品の個性を活かすための声優さん選びには気を使っています。声優さんにお願いするのは、聴くかたのイマジネーションを刺激するくらいのパフォーマンスで、ということ。私は海外出張先のホテルでもオーディブルを聴くのですが、すぐにそこが“自分の空間”になるんです。それも声の魅力だと思いますし、その声だからこそ生まれるパフォーマンスの技だと思います」
’21年に制作をスタートしたオーディオファースト作品には、第一線で活躍する作家の参加が相次いでいる。
「『音声でテンポよく聴こえるためには、紙の本と違った書き方が必要ですね』といってくださるなど、作家さんが前向きに興味をもってくださっているのはありがたいことです。読書はとてもスマートな時間の使い方。オーディブルを聴くことも、“ラグジュアリーな楽しみ”として広げられるといいなと思っています」
聴き放題も大充実「Amazonオーディブル」
小説、エッセー、ビジネス書、実用書など幅広いジャンルのオーディオブック、こちらも多彩なジャンルのポッドキャスト、オリジナル作品など、数十万以上の対象作品が聴き放題で楽しめるプレミアムプランは月額1500円。新規会員登録なら30日間の無料体験もできる。退会はいつでも可能。
宮川もとみさんおすすめのオーディオブック
『火と話す男』 中山七里
制作:Audible Originals
ナレーター :榎木淳弥
オーディオファースト初の中山七里作品。先の展開が気になる事件ものにしてミステリー。
「中山先生はオーディオブックへの理解が深く、聴きやすい文章。初めて聴くかたにもぴったり」。
『ようやくカナダに行きまして』 光浦靖子
制作 : Audible Studios
ナレーター : 光浦靖子
50歳で留学した光浦さんの体験や心情をつづった一冊。
「光浦さんが、オーディオブックがあたりまえのカナダで“オーディブルはないの?”と聞かれたという経緯もあり、ご本人の声で音声化」。
みやかわ もとみ●日本におけるオーディブル事業のスタートメンバー。「片づけ指南の本を聴きながら家の片づけをしたら、とてもはかどった経験が。ぜひ試してみてください」。
取材・原文/山本圭子 ※エクラ2026年7・8月合併号掲載