歴史的景観と新しい文化が融合した名所が続々と誕生し、盛り上がりを見せている奈良。今回紹介する『奈良監獄ミュージアム』もそのひとつ。今こそ、1300年の歴史をもつ古都の魅力を味わいに、奈良へ足を運んでみてはいかがでしょう。
奈良監獄ミュージアム by 星野リゾート
威風を放つ赤レンガの西洋建築
4月27日、星野リゾートが手がける旧奈良監獄を活用した『奈良監獄ミュージアム』が開館する。旧奈良監獄は、監獄施設の近代化を目ざし、1908年に誕生。歴史的価値と意匠性が評価され、2017年には国の重要文化財に指定された。監獄というと、薄暗く無機質なイメージをもつが、旧奈良監獄は、赤レンガの壁や放射状の舎房など、西洋様式を取り入れ、天窓から陽光が射し込む明るい空間に。主に第三寮など当時の状態を残した「保存エリア」に加え、3つの展示棟、カフェとショップが併設された「展示エリア」に分けられている。また、6月25日には同敷地内に「星のや奈良監獄」が開業予定。監獄を、真逆の存在であるラグジュアリーホテルにどう昇華したのか、開業前から話題になっている。
美しく重厚な赤レンガ建築。明治時代の先進的な技術や意匠が取り入れられている
中央看守所から放射状に分房監(収容棟)がのびる「ハヴィランド・システム」という建築構造
ミュージアムゲートを入ってすぐ目前に広がる赤レンガの建築美は圧巻
旧奈良監獄を象徴する表門
ミュージアムは3つの展示棟それぞれにテーマを設け、A棟は、歴史と建築がテーマに。併設のカフェでは、明治時代の洋食文化を反映したオリジナルメニューも
Data
奈良県奈良市般若寺町18
9:00〜17:00(16:00最終入館)
無休 入館料¥2,500 〜
https://hoshinoresorts.com/nara-prison-museum/ja
取材・原文/天野準子 ※エクラ2026年5月号掲載