奈良へ何度も足を運んできた“奈良通”と知られる上村瑠奈さんおすすめの名店を紹介。今回は、奈良の中心地から西へ離れた「生駒」の魅力に迫る。
NOSTALGIE CLUB
お茶と植物を楽しむ豊かな時間
細く急な山道を進んだ先。広々とした敷地には木々や草花に囲まれ、母屋とティーハウスが建っている。「森の中、おとぎ話の登場人物が暮らすような小さな家。わざわざ足をのばしたくなる、とっておきのお店です」(上村さん)。店主の星合葉子さんは、もともとは大阪市内でキャンドル教室を主宰していたが、生駒のこの地と出会い、建物や庭も一から夫婦でつくり上げたという。季節のテーマに彩られた茶会をはじめ、庭の植物を使ったキャンドル教室、季節のブーケを作る花を束ねる会、紅茶教室など、草花に触れるひと時とお茶時間を提案。不定期営業なので、奈良旅が決まったら、まずはインスタグラムで営業日と内容の確認を。
どの席からも庭の緑を望める
茶会のメニューはアフタヌーンティーセットや季節のタルトセットなど、テーマや季節によって変わる。茶会の開催時間に合わせて焼き上げるスコーンとポットサービスの紅茶が楽しめるクリームティーセット¥3,300。庭でとれた花柚子のマーマレードと生クリームを添えて
オリジナルの紅茶ブランド「MATCH POINT TEA」の茶葉
母屋には見晴らしのいい2階席も
茶会のあと、ゲストとともに庭の草花を摘みに行ったり、ガーデンツアーを行うことも
Data
奈良県生駒市菜畑町2314の36
☎なし
お茶会をはじめ、営業情報はインスタグラム(@nostalgieclub_nc)を参照。予約はDMにて
MAHO-ROBA
木漏れ日と野菜料理に心がなごむ
「この先行き止まり」の看板を横目にさらに細い道を進むと、木々に囲まれ、樫の木が屋根を覆う一軒家が現れる。店主・室屋尚史さんは音楽家で、音楽イベントでのケータリングを始めたことから、料理の道へ。コースには肉や魚も使用するが、主役は地元の季節野菜。アイオリソースを添えた金時人参のベニエやトルティーヤで巻いていただく牛肉の赤ワイン煮と九条ネギのソテーなど、料理はほぼ独学で、自由な発想で作られる。「自然に包まれた空間で、素材を生かした滋味あふれる料理を味わえるレストラン。心と体にしみ入るおいしさで、ナチュラルワインとのペアリングも楽しめます。大切な女友だちと訪れたい一軒です」(上村さん)。
もとはバレリーナのアトリエだった建物は窓が多く、気持ちがいい。4月からはウッドデッキでも食事を楽しめる
鰆のポワレ、スナップエンドウのソース
ランチはコース¥3,850のみ。スープ、パン、前菜3皿、リゾットまたはパスタ、メイン、デザート、コーヒーが供される
和だしやスパイスを使ったり、創意工夫あふれる料理を作る室屋さん
チャイクリームやブラックココア、みかんの皮のパウダーをトッピングしたプリン
Data
奈良県生駒市小倉寺町569の5
☎0743・87・9798
ランチは11:30〜、14:00 〜の2部制、カフェ14:00〜16:30LO
営業日はHPで確認を。ランチは要予約
https://www.maho-roba.com/
推薦人はこちら
PRプランナー 上村瑠奈さん
広報PR支援の会社「viola」取締役。奈良在住。親族の日本画家上村松園、松篁、淳之3代にわたる作品を展示した奈良市登美ヶ丘の「松伯美術館」もお気に入りスポット。
撮影/伊藤 信 取材・原文/天野準子 ※エクラ2026年5月号掲載