素材の味が存分に! 「タルタルステーキ」【平野由希子・年末の華やぐフレンチレシピ】

小さな工夫と引き算の料理でシンプルながらエレガントな味に。料理とシャンパーニュがお互いに引き立て合う最強のマリアージュレシピを料理家・平野由希子さんが提案! 今回は力強いロゼシャンパーニュと味わいたい、素材の味が生きたタルタルステーキをご紹介。

タルタルステーキ

牛肉を切ったら、たたいたり練ったりは御法度。調味料は最小限に。素材の味を生かした料理に華やかで力強いロゼシャンパーニュが合う!
タルタル ステーキ

材料(4 人分)

牛赤身肉(もも、ランプなど)..........400g

ルッコラ.......................................適量

パルミジャーノチーズ......................適量

オリーブオイル..............................適量

塩、黒こしょう........................... 各少々

ウスターソース...........................2〜3滴

マスタード....................................適量

作り方

1.牛肉は焼く直前まで冷蔵庫に入れておく。焼く前に水気をキッチンペーパーでふく。

2.フライパンにサラダ油(材料外)を熱し、塩、こしょうはせずそのまま強火で牛肉の表面を焼く。すべての表面に焼き色がついたらアルミホイルで包み、すぐに冷凍庫に入れて、1時間ほど冷やす。

3.まわりの焼いた部分を削ぎ落とす(削ぎ切った部分は混ぜごはんに使う)。

4.赤身肉を薄切りにし、細切りにしたあとに細かく切る。粘りが出てしまうので、たたかない。

5.4にオリーブオイル、ウスターソース、塩、黒こしょう少々を加え混ぜる。

6.皿に平たく盛りつけ、ルッコラ、ピーラーで削ったパルミジャーノチーズをのせ、オリーブオイルを回しかけ、塩、黒こしょうをふり、マスタードを添える。

合わせたいおすすめシャンパーニュ

ワイン シャンパーニュ

(右)ドメーヌ・ルネ・ジョフロワ プルミエ・クリュ・キュミエール・ロゼ・ド・セニエ

1600年代からぶどう栽培も手がけるジョフロワ家。シャンパーニュ地方で最も日照時間の長さを誇り、黒ぶどうの濃密な熟成感は秀逸。「セニエ方式で造られるロゼは複雑妙味で、世界一のロゼと称賛されているほど。食中酒に最適です」(平野さん)。¥8,500/ヴァンパッシオン 問☎03・6402・5505

(左)アグラパール ブラン ド ブランテロワール エクストラ ブリュット

自然と対話しながらの畑仕事を行い、醸造には極力手を加えないテロワール至上主義の生産者による、シャルドネだけで造られた一本。「ぶどうの熟成度が高く加糖を最小限にした、白ワイン感覚でいただけるブラン・ド・ブランの銘品です」(平野さん)。1本¥11,000/豊通食料 問☎03・4306・8539

教えてくれたのは……
ひらの ゆきこ●料理研究家。フレンチとワインをこよなく愛し、各メディアでシンプルでおいしいレシピを紹介。飲食店のプロデュース、企業の商品開発も。日本ソムリエ協会認定ソムリエ。’17年フランス農事功労賞シュバリエを叙勲。ワインバー『8huit.』オーナー。

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