【異世界をのぞき、迷い込んだような不思議な感覚。かがり火に浮かぶ夢幻の像】
秋田県雄勝郡羽後町(おがちぐんうごまち)、西馬音内(にしもない)
毎年8月16日から18日までの3日間、西馬音内本町通りで行われる、日本三大盆踊りのひとつ
西馬音内盆踊り
700年の歴史を誇る、国指定の重要無形民俗文化財にしてユネスコ無形文化遺産なのです。
二万石橋。ちょっと妖艶な雰囲気。異世界への入口のようなムードが広がります。
ノスタルジックな怖さってあると思います。そんな気配にもワクワクと高揚感。
昭和初期を思わせる、ノスタルジックな町並みに、懐かしさと愛しさが。
最終日の18日に、出かけてきました。
羽後町役場に車を停め、会場の本町通りまで。
昔のままの建物が残る、タイムスリップしたような町並みを、てくてく歩くこと約10分。
独特の風情ある通り、夕焼けがさらに雰囲気を盛り上げます。
※写真は、歩行者天国の区域以外は全て歩道から撮影しています
会場入口付近の広場にはキッチンカーがいっぱい。
ケサディーヤと、混ぜて飲むかき氷・いちご、おいしかった!
広場の椅子に座って小腹を満たしているうちに、どんどん人出が多くなり、通りに設置された有料観覧席もいっぱいに。
とっぷりと日が暮れ、いよいよ西馬音内盆踊りが始まります。
歌詞を聴いていると、独特のユーモアがあって思わず笑ってしまう箇所あり😆
黒い頭巾や編み笠で顔を隠すのは、死者の姿を表すため。
先祖や精霊と一緒に踊るための神聖な作法なんだそうです。
家々に受け継がれる、盆踊りの伝統衣装である端縫い(はぬい)の着物が、さらにタイムスリップしたような感覚に誘います。
踊りの輪にスッと入り、目の前で踊ってくれました。
行く夏を惜しむかのように、ふわりふわりと舞う白い手に引き寄せられ、盆踊りの輪から目が離せなくなっていました。
私の母が、それまでの仕事を退職した50代後半の頃から日本舞踊を教え出し、元気だった頃は毎年お弟子さんたちと西馬音内盆踊りに参加していたんです。
そんなことを思い出し、去年亡くなった母の面影を見たようで、ちょっとだけ感傷的になりました。
小さなお子さんや小中学生もたくさん参加していますが、9時頃からは大人中心になり、さらに夢幻の像(むげんのかたち)を観ているような、しっとりとした雰囲気になるそうです。
私は8時半がタイムリミット、帰路につかなければならず、後ろ髪を引かれながら西馬音内を後にしました。
3日とも、数万人の観光客が訪れ、幻想的な西馬音内盆踊りの世界を楽しんだようです。
来年もまた来たい。そして最終日の最後まで観ていたいと思った、ねね子でした。