代官山 T-SITE GARDEN GALLERY
マーガレット・ハウエル新刊エキシビションの内覧会へ。会場は、代官山T-SITE GARDEN GALLERY。
蔦屋書店の奥にあり、緑の深い落ち着いたエリア。秋めいてきた今、おしゃれを楽しむにも、読書をするにも、自分を深めるにはぴったりの場所。
マーガレット・ハウエルといえば、無駄を削ぎ落とした洗練されたデザインと、上質な素材感。母も好きなブランドで、時代を超えて愛される服。カジュアルラインの「MHL.」は、夫とシェアできるユニセックスデザインが多いため、夫婦でショップをのぞくことも多い。私にとっては、家族の中に自然に存在するブランド、という印象だった。
また、20年以上キャリア支援の仕事をしてきて、2年前、48歳で手仕事の世界に飛び込んだ私にとって、最近は改めてデザイナーという仕事そのものにも興味がある。
「よいデザインとは、よく考え抜かれて、暮らしの中で機能すること」
という彼女の哲学。その一部を体験できるような今回の『Margaret Howell Life and Work マーガレット・ハウエルの暮らしと仕事』新刊記念展。単なる服の展示にとどまらず、ものづくりの背景となった資料や、彼女自身が撮影したという写真なども展示されている。
今回の新刊の前、20年前に刊行されベストセラーとなった『マーガレット・ハウエルの「家」』の担当編集で、マーガレット・ハウエル氏のインタビューをロンドンで何度もなさったという水谷裕美さんが語るには、
「職人愛が強い人」とのこと。
カゴ屋さんを訪れた際には「ラブリー!」とうっとりしていたり、職人の手仕事に対するリスペクトがものすごくある人なのだという。手仕事を仕事にしている私としては、とっても嬉しい言葉!
参加されたJマダムの皆さまと、水谷さんを囲んでの一枚!
編集部のみなさまを囲んで
派手な装飾はなく、どこまでも静かで端正。だからこそ、ひとつひとつの衣服の素材、仕立ての美しさが際立つ。
「本当に良いものとは何か」「自分らしく装うとは」
展示を見ながら、そんなことを考えていた。先ほどの水谷さんも、便利で安価なプラスチック製品を使ってしまう時、「彼女だったら、使うかしら…」と立ち止まる時があるという。
信念のある人の前に立つと、自分の日ごろのだらしなさが恥ずかしくなることがある。このマーガレット・ハウエルの思想に触れると、自分の思考も雑になっていたと考えさせられた。
マーガレット・ハウエルが撮影したという写真
小雨の降る代官山の夜。濡れた緑が、エキシビションの持つ世界観をいっそう引き立てる。
帰りは、ご一緒したJマダムの皆さまと、隣の「IVY PLACE」にて。展示の余韻を味わいながら、楽しい時間。
Akikoさん、akkoさん、トモミさん、Kaedecoさん、ありがとうございました。
翌朝、いただいた書籍を改めて開いた。家族、暮らし、仕事、職人との関わり。ひとつひとつを丁寧に積み重ねていく姿勢が、この一冊から伝わってくる。
50歳の節目を迎えた今年、自分の生活を見直したい、と思いつつも、慌ただしさに流されてしまった日々。書籍をじっくり読み、あらためて、「暮らしと仕事」との向き合い方も見直したい。
「何を大切にして、何を手放すのか。」
どんなものを選び、どんなふうに暮らしていくのか。「シンプルであること」の奥には、削ぎ落とした先にしか見えない豊かさがあるのかもしれない。
『マーガレット・ハウエルの暮らしと仕事 Margaret Howell Life and Work』刊行記念展
2026年9月5日(土) ~ 13日(日) 10:00~19:00
※初日は12:00開場、最終日は18:00閉場
〒150-0033東京都渋谷区猿楽町16-15
代官山T-SITE GARDEN GALLERY