恋も仕事も現役、おしゃれも人生も楽しんでいるパリマダムたちの成熟世代のしなやかな乗り越え方を現地からリポート。ホルモン補充療法が盛んかと思いきや、意外と自然派が多いパリ。気軽に相談できるアドレスは、医療クリニック以外にも、老舗からチェーン店まで選択肢も豊富だ。
Pharmacie(ファーマシー)
自然処方市販薬もあたりまえ。信頼できる街の薬局
パリマダムは薬局にも行きつけがある。日本と違うのは一般的な市販薬以外にも、自然由来成分100%で製造された薬のコーナーが存在すること。軽い症状の場合には、懇意の薬剤師に相談しながら、自然処方の市販薬を購入することも多い。メラトニンに鎮静作用のあるハーブを加えた商品、フェムゾーンの不快感を緩和する植物由来の薬、筋肉痛を緩和するアロマ素材のクリームなど、日常的に使用できるアイテムが豊富にそろっている。
薬局のオーナー兼薬剤師のMadame VirginieBoutarel( ヴィルジニー・ブタレル)。薬草やエッセンシャルオイルの知識も豊富。西洋薬との兼ね合いも含めて的確なアドバイスに定評がある
左2点は軽い尿路症状に効く植物エキスとエッセンシャルオイル配合の市販薬。右上はメラトニンにパッションフラワーとバレリアンを加えた不眠症の薬
左から整腸剤にロジオルサフランを添加した体に優しいメンタル調整薬。軽度の抑うつ用セントジョーンズワートと神経疲労に効くグリフォニア
●DATA
住所非公開(凱旋門から近いパリ8区の薬局)
AROMA-ZONE(アロマゾーン)
フェムゾーン対策からスパまで。アロマを身近に
昨年10月、オペラ通り中央にオープンしたOpéra店。予約制の手作りコスメ・アトリエコーナーはHaussmann店とOdéon店に設置
エッセンシャルオイルや植物由来の製品は、更年期対策の必需品。全商品がフランス製、アイテム数は1700以上、約90%がオリジナル商品をラインナップする「アロマゾーン」は、フランス国内に32店舗以上をチェーン展開し、マダムたちからの人気を集めている。オーガニックコスメ、サプリメント、フェムゾーンケア、手作りのアロマキットなど品ぞろえは多種多様。昨年10月にオープンしたパリ・Opéra店は2階にスパサロンとパーソナルアドバイザーのキャビネを併設。
店内2階のスパサロンではオリジナル製品を使用したフェイシャルトリートメントを受けることができる
Opéra店の1階スペース。約200㎡の広い店内は明るく開放的な雰囲気。英語対応できる販売スタッフの数も多く、気軽に相談もできる。フェイスケア、ボディケア、ヘアケア、アロマ、サプリメントなどの各アイテムがコーナーごとに並び、初心者でも商品選びがスムーズ。セラムバーでは自分専用の美容液がオーダー可能
プロテインパウダー、筋肉痛に効くウィンターグリーンのエッセンシャルオイル、そしてフェムゾーンケアの商品
●DATA
26 Avenue de l’Opéra 75001 Paris
Herboristerie(エルボリストリ)
伝統的薬草治療なら、ここ
パリマダムは自分のため、そして家族のためにハーブ薬局を日常的に訪れる。その中で最も信頼されているのが、1880年開業のパリ最古のこちら。薬草の取り扱いは、約900種類以上。歴史を感じさせる雰囲気の店内には、厳選された乾燥ハーブ、チンキ、ハーブエキス、エッセンシャルオイル、ハーブティー、スキンケア製品などが並び、専門知識をもつスタッフがていねいにカウンセリングや対応をしてくれる。症状に合わせたオーダーメイドのブレンド品を購入することも可能。
筋肉のコリや関節痛、不眠、メンタル不調、ホルモンバランス、冷え性、消化不良など各症状に合わせて種類が豊富
Madame Nicole Raveneau-Sabardeil(ニコル・ラヴノー-サバルデイユ)はこのお店のオーナー。生物学専門の薬剤師であり理学士の資格も取得
●DATA
Herboristerie de la Place de Clichy:87 rue d’Amsterdam 75008 Paris
撮影/吉田タイスケ 取材・原文/ジョフロワ 江美 撮影協力/ L’Interallié, René Veyrat, Galerie de Souzy, COREOD ※エクラ2026年6月号掲載