体を動かしたくなる季節がやってきました。運動を始める前に、まずはウエア選びから。たんすに眠ったままの「昔のウエア」は、動きにくさやケガのリスクなど、実はさまざまな弊害が! おしゃれで気持ちよく、安全に快適に運動を楽しむために、この機会にスポーツウエアを更新しよう。
J マダム®に聞いた!「スポーツウエア」あるある失敗談
かつて“定番のヨガウエア”だったTシャツ&モモンガパンツは、もう過去のもの……。令和のトレンドは、ブラトップ&レギンス。体のラインにフィットした肌見せスタイルが主流に。
7年ぶりのピラティスで突き付けられる、シビアな現実と月日の重み。同じ体重だとしても、ボディラインは年々変化していく。サイズをアップデートしたニューウエアをすぐ調達すべし!
アラフィーが選びたいウエアとは?
ケガなく楽しく。そして大人女性を魅力的に見せるためのウエア選びのポイントについて、スポーツに親しむふたりのプロが語り合った。
みの れな●スポーツ用品メーカー・ミズノでゴルフアパレルなどのプロダクト企画に携わる。学生時代は水泳を、現在はヨガやゴルフ、スキーを日常的に楽しんでいる。
くどう まみ●IPSILON所属。女性誌などで活動し、スポーツシーンのスタイリングも得意。長年トレイルランに取り組むランナーで、ランニングウエアのデザインも手がける。
最新ウエアなら快適でおしゃれもかなう
工藤 スポーツウエアが年々、アップデートされていると感じます。全体的なデザインでは、体のラインにフィットするシルエットが主流に。機能面の進化も目覚ましいですよね。
三野 通気性や吸湿速乾性の高い素材は、今ではあたりまえです。その中でミズノは、蒸散性に着目。汗をすばやく吸収・拡散する「ドライエアロフロー」は、ムレやベタつきを防ぎ、たくさん汗をかく酷暑の夏も快適さが続きます。また昨今、社会問題になっている盗撮対策ウエアを、一般向けにも展開しています。
工藤 さすが! 時代のニーズをとらえていますね。以前は機能性を優先するとデザインは妥協せざるをえませんでしたが、最近は両立したアイテムが本当に増えました。
三野 選択肢が広がりましたよね。古いウエアは、生地が劣化して破れたり、伸縮性が落ちて動きを妨げたり、ちょっとしたことがケガにつながるリスクも。特にポリウレタンが高混率の素材は経年劣化しやすい。安全に運動するためにも、ウエアは定期的に新調してほしいです。
工藤 買い替え目安でいうと?
三野 使用頻度にもよりますが、3年がひとつの目安になります。
工藤 アスレジャーの浸透やスニーカーブームもあり、日常とスポーツシーンがどんどんシームレスに。ヨガやトレーニングのあと、そのまま買い物して帰りたい。そんなニーズも今とても大きいですよね。
三野 着替えるのは面倒ですからね。私自身ヨガもしているので、大人世代がスポーツウエアをおしゃれに着るコツ、知りたいです!
工藤 まずは色選びが重要。モノトーンやアースカラーなどのシックな色合いや、繊細なニュアンスカラーのトーンを選ぶと洗練された印象になり、タウンユースもしやすいです。明るい色を取り入れるなら、シューズなどでポイント的に足すと、品よくまとまります。また、タイトめのデザインが流行(はや)っているとはいえ、年代的に体型を隠したいかたも多いはず。“隠しすぎず、出しすぎない”バランスを意識してほしいです。上下ゆるゆるだと部屋着感が強いですが、例えばショート丈のトップスで少しだけおなかを見せる程度でも、ぐっと今っぽい雰囲気になり、動きやすさもアップします。
三野 たしかに“大人っぽさのさじかげん”は大切ですよね。私、ゴルフウエアの企画もしているのですが、ゴルフウエアって「ふだんは着られない格好をしたい!」と、ついがんばりすぎるかたも多い(笑)。もちろん、そういう楽しみ方もありますが、例えばミニスカートも、膝上5cmくらいの長め丈にしたり、トップスもドレープの入ったデザインにしたり。ちょっとした工夫でエレガントな印象になるんです。
工藤 運動を躊躇する年代だからこそ、自分を素敵に見せるウエアを見つけてほしいですね。見た目から入るのだって、全然アリですから!
酷暑の夏も快適性が長続き! 「ドライエアロフロー」に注目
汗をかくと、衣服の表面が“汗の膜”でふさがれ、通気性は低下するのが一般的。ドライエアロフローは、汗をはじいて通気性を保つ繊維と、すばやく汗を吸収して拡散させる繊維を組み合わせ、運動中の不快なムレやベタつきを軽減。大量の汗をかいても乾きやすく、水分が気化する際のクーリング効果で、体のほてりをやわらげてくれる。
ドライエアロフロージャカードノースリーブTシャツ¥5,500/ミズノ
スポーツウエアを更新すべき3つの理由
1.生地の劣化などによるケガを防ぐ
古いウエアは生地が劣化している可能性が。破れや伸縮性の低下により、ケガのリスクも。
2.最新の機能素材で快適に運動できる
汗に触れても通気性を維持したり、紫外線を防いだり、機能素材が快適性をサポート。
3.おしゃれ度アップで気分も向上
新しいおしゃれなウエアで気分が上がり、運動するモチベーションも高まる。
たんすに眠ったままの「昔のウエア」は、動きにくさやケガのリスクなど、実はさまざまな弊害が! おしゃれで気持ちよく、安全に快適に運動を楽しむために、この機会にスポーツウエアを更新して! トレーニングウエアに“今”を取り入れる、より実践的な選び方をスタイリスト・工藤満美さんが解説。
"今どきなウエア”更新のコツ
”今”を取り入れる、より実践的な選び方を工藤さんが解説。着たくなる、スポーツしたくなるアイテムが目白押し。
教えてくれたのは
くどう まみ●IPSILON所属。女性誌などで活動し、スポーツシーンのスタイリングも得意。長年トレイルランに取り組むランナーで、ランニングウエアのデザインも手がける。
Workout(トレーニング)
適度な肌見せ&上品カラーが大人っぽさのカギ!
ロンTとゆるめパンツの、部屋着と変わらない格好はもう卒業。ブラトップとレギンスなどで、ほどよく肌を見せるトレンドのスタイルは、自分の体という「現実」を知るきっかけにもなる。
「ブラトップの主流はアンダーバスト丈ですが、エクラ世代はおなかが少し見えるくらいのミドル丈がおすすめ。どうしてもブラトップに抵抗がある人は長め丈のタンクトップを。露出を控えながらヒップラインもカバーできるうえ、街着としても使いやすいアイテムです。ヨガウエアなら、キャミソールのオールインワンタイプもおしゃれ。こうしたスタイルにパーカやジャケットをはおれば、スポーツミックス風のコーデになり、そのまま街を歩けます」。
上品さを演出する、落ち着いたカラー選びもポイントに。「ワントーンコーデやセットアップも人気です。柄ものなら、汗ジミや下着のラインが目立ちにくいメリットも」。
「トレーニング」におすすめのスポーツウエアはこちら!
繊細なブルートーンの花柄セットアップ。
パンパーストラッピークロップドタンク フローラブルーグリーン¥13,500・ハイライズスリムクロップドパンツ フローラブルーグリーン¥17,900(いずれも一部在庫切れの可能性あり)/アイビーフィットネス(イージーヨガ)
おしりが隠れるロング丈。二の腕をすっきり見せつつ、袖口があきすぎないデザイン。
ジュリアントップ¥14,300/インターテック(スリア)
おしゃれ度が上がる一枚。伸縮性素材とウエストのギャザーで動きにフィット。
バルーンタックヨガオールインワン¥6,580/アンデジ
Running(ランニング)
軽やかな白が新鮮。ソックス使いで“今どき”に
ランニングウエアといえば、Tシャツにレギンス+ショートパンツがおなじみだったが、最近はボトムをレギンスやタイツだけにするスタイルが定番。
「トップスはTシャツ一枚より、ブラトップやタンクトップと薄手のジャケットを重ね着すると、おしゃれかつ、日焼け対策にもなります。以前は汚れが目立つ白は敬遠されがちでしたが、今はむしろ人気。見た目の軽やかさに加え、光を反射して暑くなりにくい特性もランナーに支持されています」。
選択ミスがケガに直結しやすいシューズは、クッション性の高いものを選ぶこと。
「スタイルアップもできる厚底タイプがおすすめです。シューズも白なら、ふだん使いしやすくコスパ的にも優秀です。そして今、レギンスにラインソックスを重ねるコーデがトレンドに。しっかりしたスポーツソックスを選んで、マメやスレも防ぎましょう」。
「ランニング」におすすめのスポーツウエアはこちら!
シンプルなのに足がきれいに見える、と工藤さんも愛用中。
Fast and Free ハイライズ 1ポケットタイツ 24インチ Evolve アジアフィット¥14,800/ルルレモン
透け感のある軽量素材のジャケット。すそはドローコードつきで丈やシルエットをアレンジできる。
RCジャケット(一部店舗で完売の可能性あり)¥20,900/ニューバランスジャパン
HOKAの中でもトップクラスのクッション性を誇るランニングシューズ。「ふだんもおしゃれに履けます。膝への衝撃を減らしたい人にも」。
BONDI 9 ¥24,200/デッカーズジャパン(ホカ®)
解剖学に基づく設計でフィット感を高めたスポーツソックス。「明るいカラーで足もとのアクセントに」。
ELITE LIGHT CUSHION MINI CREW Lilac High Top Stripe ¥2,970/アルコ(Feetures)
Golf(ゴルフ)
シックな装いで大人らしく。色みを抑えて、エレガントなバランスを目ざして
格式の高い名門コースを除けば、ゴルフウエアの自由度は上がっているが、くずしすぎず、エレガントさを意識したい。
「バブル期を彷彿とさせるド派手カラーや、主張しすぎる大きなロゴ入りのトップスは避けたいところ。シャツとパンツのモノトーンコーデや、シンプルな襟つきニットと長め丈スカートのセットアップなど、シックな装いを楽しんでほしいです。都会的で洗練された『RLX Ralph Lauren』や、スポーティかつ上品なミズノの『MGFコレクション』あたりをチェックしてみて!」。
「ゴルフ」におすすめのスポーツウエアはこちら!
ストレッチ入りで動きやすく、足がスッキリ見えるアンクル丈のパンツ。「細かい総柄は視線を散らす効果があり、おしりが気になる人にも」。
MGFコレクションコンフェッティ柄ロングパンツ¥33,000/ミズノ
日射しが気になる人におすすめのブルゾン。透湿性、通気性に優れ、天候を問わず快適にプレーできるような設計に。
MGFコレクション ウォーターリパレントコート¥46,200/ミズノ
たんすに眠ったままの「昔のウエア」は、動きにくさやケガのリスクなど、実はさまざまな弊害が! おしゃれで気持ちよく、安全に快適に運動を楽しむために、この機会にスポーツウエアを更新して! テニスウエアに“今”を取り入れる、より実践的な選び方をスタイリスト・工藤満美さんが解説。
Tennis(テニス)
ふだん着感覚で着られるデザインと色合いを選んで“王道”からアップデート
ポロシャツに白いプリーツスカートという“王道”スタイルを、今っぽくブラッシュアップさせるには、まずディテールの見直しを。
「例えばスカートを、最近流行りの『細プリーツ』や落ち感のあるシンプルなタイプに替えるだけで、従来の“コスプレっぽさ”が消えてあかぬけます」。
そして日常の延長で自然に着られるようなデザインを選ぶことで、こなれた印象に。
「今、注目しているブランドは『ウイルソン』。シックなカラーリングが抜群におしゃれで、袖口のラインがポイントのニットポロなどふだん着としても成立するアイテムがそろっています」。
「テニス」におすすめのスポーツウエアはこちら!
シックな色と小さめロゴがさりげない、ハーフジップトップス。「スポーツウエアっぽくない色展開とほどよいしゃれ感が新鮮」。
ダベンポート ウーブン ポップオーバー¥17,600/アメアスポーツジャパン(ウイルソン)
薄手のスウェットは練習着にぴったり。「ラインもとてもきれいなので街着としても」。
アンタイト パフォーマンス スウェットパンツ¥16,500/アメアスポーツジャパン(ウイルソン)
Swimming(水泳)
フィットネス水着は泳ぎやすさと安心感を両立。デザインと色で体型もカバー。
素材や塩素の影響で、水着は劣化しやすい。「久しぶりに泳ぎたい!」という人も、水着は必ず新調しよう。
「自己ベストをねらうようなガチスイマーでなければ、競泳用ではなくフィットネス水着がおすすめ。特に人気なのはセパレート型。着替えやトイレがラクなうえ、おなかまわりが目立ちにくいのもメリットです。フレアトップスとロングスパッツなど、肌の露出を抑えたタイプなら、より安心感があるはず。色選びに迷ったら、ネイビーやブラックなどの引き締めカラーや、肌がきれいに見える明るいブルーやグリーン系を選択肢にしてみて」。
「水泳」におすすめのスポーツウエアはこちら!
フレアトップスは2枚構造。インナーをウエストインでき、めくれ上がりにくい仕様に。
エアパロング¥16,500/ゴールドウイン(スピード)
胸もとの露出が少ないトップスと足さばきのいい二分丈レギンスのセット。「使いやすくファースト
チョイスにも最適」。
ミニマム¥9,900/ゴールドウイン(スピード)
100%リサイクル素材を使ったオールインワンタイプ。Aラインのシルエットは、ヒップをほどよくカバーして美脚効果も。「バックスタイルもおしゃれで、リゾートでも活躍しそう」。
ステイフィットエコオールインワン¥19,800/ゴールドウイン(スピード)
取材・原文/熊坂麻美 イラスト/green K ※エクラ2026年6月号掲載