Webエクラ【夏の読書部】掲載 「おしゃれの視線」1997年
もう読んだからあげるよ
きっと気に入ると思うよ
親友から譲り受けたのが「おしゃれの視線」
素敵な女性になりたかった26歳
瀟洒な文章に触れていれば
今よりもカッコよくなれる気がして
何度も繰り返し読みました
おしゃれになりたいともがいた日々を経て
ミラノの女性たちの芯の通ったおしゃれを知り
自分のスタイルができあがるまでの軌跡
光野桃さんは雑誌ヴァンテーヌの元編集者
ファッションに詳しいからこそ
悩みながらも自分をみつめる鋭さが光ります
「ミュリエル・グラトーの店」の章より
憧れて訪ねて行ったパリのパレ・ロワイヤル
ミュリエル・グラトーというデザイナーの店で
著者はこれ以上ないくらいのシンプルな服を目にします
それは自身のイメージ、スタイルを確立している人のもの
服の力を借りずとも存在感がある人が着るような
ボンジュールと挨拶はしたものの
それらの服に圧倒され、何も手にせず店を出ます
こうなりたいと思う先は自身の延長線上
誰かの真似をしても、その人になれるのではない
それなら自分の持ち味を生かして、理想に近づいていこう
…そんなことが書かれていて
読む度に思いました
好みがちゃんとわかっていて
これが素敵だなと思う感性があって
選んだものが似合う女性になりたい
おしゃれは楽しみながら自分を好きになるレッスン
とも書かれていました
洋服はその人の内面を表すひとつではありますよね
どんなものが好きか、どんなふうに見られたいのか
体調が悪かったり何か心配事があったり
装うことが後回しになる時だってあります
でもできるなら
好きな服を着てハッピーでいられたら
「自由を着る」2016年
特にセンスがいいのではないと謙遜されていますが
洋裁の得意なお母様の元、中学生になると洋雑誌をめくり
ベルボトムのデニムを履いた高校生だった女性が
おしゃれでないわけはない!笑
そんな審美眼による愛用品が42点
ブックデザインが好きな身としては
表紙からして惹かれる「自由を着る」
買って10年が経ちますが
流麗な文章に美しい写真が合わさって
ものが発するメッセージが伝わってきます
ブランド名が書いていないものは
あのデザイナーかなと想像したり
若い頃から憧れの「ボンマジック」
ペンダントやブローチも
やっぱりひとつは欲しいなあと思ったり
この本はご本人が病気や介護を経て
還暦を迎えてから書かれています
私も50代となった今読み返して
また違った感想を持ちました
ずっと好きだったものを大事にしながら
ひとめぼれみたいな出会いもありますように
おしゃれは永遠のテーマ
そのワクワクする気持ちを後押ししてくれる2冊です
今回の「おしゃれの視線」のほか
【夏の読書部】では華組、チームJマダムのオススメ本が
紹介されています
私も早速1冊、買ってしまいました
涼しいお部屋で夏の読書、ぜひ楽しんでくださいね
ひとめぼれして長く使っているストールやバッグ
これからも大切にしていこうと思っています