上質な地産食材で紡がれる美食はもちろん、新鮮な空気や景色などから全身でテロワールを感じる良宿へ。今回は、1937年創業の「赤倉観光ホテル」をご紹介。
赤倉観光ホテル
100万坪の広大な敷地が妙高戸隠連山国立公園に含まれている
ロビー。暖炉と石壁のしつらえ、周辺の景観を描いた絵画が美しい一角
名建築と美食のクラシックホテル
妙高山の中腹に広がる高原地帯で89年の歴史を刻む『赤倉観光ホテル』。スキー場は創業時から、1963年にはゴルフコースを備え、日本の観光業の国際化を拓いてきたクラシックホテルの名門である。館内の至るところから楽しめる自然の景色は贅沢の極み。源泉かけ流しの湯も、北地獄谷から自然湧出する大地の恵みだ。
格調高いしつらえ、リニューアルで快適に調えられた客室と、魅力は尽きないが、常連客がお目当てにするのが「メインダイニングルーム ソルビエ」でのひととき。開業時からのクラシックフレンチを継承し、歴代料理長が磨き上げてきた料理は、のどぐろやアワビなど、新潟の極上食材が主役。滋味を生かしつつも重層感があり余韻が長い、熟成した銘醸ワインが欲しくなる。
「ソルビエ」の室内。照明がカトラリーなどに映す光まで美しく計算されている
料理はすべて¥18,700のディナーコースより。「佐渡島産アワビと天恵菇(てんけいこ)のパイ包み焼き ブールブラン」。2つの食材の食感、風味が響き合うひと皿
新潟産和牛のステーキには、赤ワインソースとウニを加えたオランデーズソースを添えて
のどぐろのポワレを冷えた白ワインとともに。窓からの景色もごちそう
Data
新潟県妙高市田切216
☎0255・87・2501
1泊2食つき1名(2名利用時)¥39,500(サ別)
https://www.akr-hotel.com/
設計は帝国ホテルなどを手がけた名建築家・高橋貞太郎で、重厚感がありながらも気品が漂う
撮影/宮濱祐美子 取材・原文/佐々木ケイ ※エクラ2026年10月分掲載