秋を先取るトレンド速報! 大人に似合う流行「進化系トラッド」6つのポイント

少しずつ新しい季節のファッションに気持ちが向かいはじめるとき。いち早く届いた’26年秋冬コレクションをもとにエクラ世代のトレンドキャッチャーの東原妙子と池田 敬が、この秋押さえておきたい注目のキーワードを読み解く。

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「鮮烈なレッド」をまといドラマティックに

今季は、秋冬にありがちなこっくり色やくすみ色よりも、クリアに冴える鮮やかな赤が目をひいた。トラッドなテイストとも相性抜群なこの色を、ワンピースやアウターなど広面積で取り入れて印象的な装いに。

鮮烈なレッド

スエード調素材のマットな風合いが、赤の強さを少しまろやかに見せる。あえて黒を合わせてコントラストをつけることで、色の潔さがきわだつモダンなスタイルに。
スカート¥36,300/ロンハーマン ニット¥55,000/セアン青山(セアン) ネックレス¥81,400/ブランイリス・ジャポン(ブランイリス) バッグ¥132,000/アニヤ・ハインドマーチ ジャパン(アニヤ・ハインドマーチ) 靴¥180,400/ブルーベル・ジャパン[ファッション事業本部](マノロ ブラニク)

鮮烈なレッド

アシンメトリーな袖が優雅。主役級の赤こそ力を抜いて楽しむ余裕を。
ドレス¥97,900/イザ(リヴィアナ コンティ) 

鮮烈なレッド

濃厚な赤をトラッド風味のワンハンドルで投入。
バッグ(14×18×9)¥93,500/ストラスベリー

鮮烈なレッド カーディガン

はおったり肩かけしたり、カーディガンなら赤を多彩なアレンジで楽しめる。
カーディガン¥39,600/ボウルズ(ハイク)

ひと技デザインを効かせた「攻めの紺ブレ」

エクラ世代にとって何周目かのトレンドである定番の「紺ブレ」は、ユニフォームライクにならないエッジの効いたデザインが条件。パワーショルダーや短め丈など"攻め" の一枚なら、今の着こなしが決まる。

攻めの紺ブレ

着慣れたバランスのテーラードジャケットも、袖とすその切りっぱなしディテールで鮮度高く。ジャケットとパンツは同じネイビーながらセットアップにせず、あえて異素材で合わせるのも洗練のコツ。
ジャケット¥69,300/サードマガジン ニット¥27,500(サヤカ デイヴィス)・パンツ¥82,500(イン)/以上ショールーム セッション メガネ¥58,960/ルックスオティカ ジャパン カスタマーサービス(プラダ) スカーフ¥71,500/マディソンブルー バッグ¥93,500(マエストソ)・靴¥101,200(ジアボルギーニ)/以上アマン

攻めの紺ブレ

ラペルのシャープさをなくし、ミニマル&フェミニンに。
ジャケット¥83,600/ADORE(ユニーフ)

攻めの紺ブレ

短め丈でバランスアップもかなう一着。アウターとの中間のような位置づけも旬。
ジャケット¥69,300/ボウルズ(ハイク)

気負わず楽しめる「地味色チェック」が豊作

トラッドといえば、チェック柄。豊富なバリエーションの中から今季大人が選ぶべきは、一枚で映える主役服ではなく、極力地味なチェック柄。無地のような気楽さでさらりと着こなす余裕にセンスが宿る。

地味色チェック

格式高いブラックウォッチを、ギャザーを施し柔和に表現。
ブルゾン¥59,400/サードマガジン

地味色チェック

テーラーメイド技術と日本のファブリックが魅力。茶系にもなじむ旬配色で。
シャツ¥62,700/バウト 

地味色チェック

広面積の柄も、遠目で無地見えするような細かい柄ならむずかしくない。
ドレス¥319,000/アマン(サスフィー)

地味色チェック

ミニマルな格子柄と細身シルエットで語る、クールなエレガンス。
スカート¥64,900/リトルリーグ インク(エブール)

地味色チェック

フレンチシックなブロックチェックパンツは、軽快な生地で暑い時季から楽しめる。
パンツ¥39,600/SANYO SHOKAI(マッキントッシュ ロンドン)

装飾的でスマートな「女顔ローファー」

トラッド靴の代名詞、ローファー。これまで人気の高かった重厚感のあるデザインから一転、すらりとスマートなたたずまいに進化を遂げた。タッセルやメタルパーツなど、甲の装飾的なデザインも今季の潮流。

「女顔ローファー」

カーヴィーで立体的なフォルムが美しいヒールローファー。メタルパーツで格上げを。
靴(8)¥146,300/セルジオ ロッシ ジャパン カスタマーサービス(セルジオロッシ)

女顔ローファー

ほんのりドレッシーなベロア素材。レザータッセルがメリハリを加えて。
靴(1.5)¥174,900/ジャンヴィト ロッシ ジャパン カスタマーサービス(ジャンヴィト ロッシ)

女顔ローファー

すっきり細身のスリッポンタイプ。伝統的なフリンジタッセルが端正な印象へと導く。
靴(2.5)¥132,000/ジェイエムウエストン青山店(ジェイエムウエストン)

女顔ローファー

甲にあしらったフリンジが、パンツスタイルの足もとでもさりげなく華やかさを主張する。
靴(0)¥149,600/ジミー チュウ

トラッドに抜け感を加えるボトム「きれい色コーデュロイ」

一着で秋冬に映えるきれい色ボトムは、コーデュロイでトラッドなイメージで取り入れるのが新鮮。定番の細畝うねではなく太畝のデザインなら、ヴィンテージ感を払ふっ拭しょくし、よりモダンなイメージで楽しめる。

きれい色コーデュロイ

モダンなブルー、そしてすらりとしたストレートならカジュアルにならず都会的。
パンツ¥93,500/オーラリー

きれい色コーデュロイ

シャープなペンシルスカートも、まろやかな色みとウエストゴムでエフォートレスな仕上がりに。
スカート¥41,800/キャプテンサンシャイン(トゥルノン)

きれい色コーデュロイ

秋冬にコーデュロイで取り入れるウォーミーな白が素敵。
パンツ¥53,900/ロゥタス カスタマーサービス(ロゥタス)

「シャツの重ね着」でベーシックが見違える

今季、あちこちで目にしたのが、シャツをニットの下、もしくは上に重ねるスタイル。合わせるアイテムはベーシックでも、トラッド感漂うレイヤード技で装いを活性化。色つきシャツなら大人らしくまとまる。

シャツの重ね着

秋らしいニュアンスカラーのシャツ。重ねるシャツとニットを近い色調でそろえることで、ベーシックな装いも洗練して見える。
シャツ¥26,000/COS 青山店(コス) カーディガン¥34,100/ロンハーマン スカート¥44,000/ADORE サングラス¥59,510/ルックスオティカジャパン カスタマーサービス(オリバーピープルズ) ネックレス¥38,500/イザ(リヴィアナ コンティ) バッグ¥236,500/アマン(ザンケッティ) 靴¥159,500/ロンハーマン(マノロ ブラニク)

シャツの重ね着

ジャケットとタートルニットの間に、パリッとしたシャツを一枚重ねるだけで、ぐっとクリーンでモダンな印象になる。正統的なブルーストライプで小気味よいリズムを添えて。
シャツ¥37,400/ボウルズ(ハイク) ジャケット¥242,000・パンツ¥132,000/エイトン青山(エイトン) ニット¥28,600/ポステレガント
バッグ¥297,000・チャーム 各¥35,200/アニヤ・ハインドマーチ ジャパン(アニヤ・ハインドマーチ) 靴¥187,000/ブルーベル・ジャパン[ファッション事業本部](マノロ ブラニク)

トラッドの優等生的イメージと相反する要素をかけ合わせて

東原 お盆を過ぎたら、気分はもう秋。コレクションを見ていて、エクラ世代が取り入れやすいトレンドが多い印象でした。特に「トラッド」が本命のキーワードになりそう。

池田 僕ももともとメンズライクなスタイルが好きなので、この流れはすごく楽しみです。なかでもトラッドを象徴するジャケット。正統派なプレッピーではなく、’80~’90年代的なカッコいいルックが目をひきました。

東原 そうそう、クラシックな中にも、エッジや強さが効いているというか。例えば色でいうと、今季はピンクより赤。トラッドなスタイルに欠かせない色だし、今までは小物でさすことが多かったけれど、今季は鮮烈な赤をニットやコートで大胆に取り入れるのが素敵ですよね。トラッドの品のよさがベースにあるからこそ、大人もトライしやすいと思う。

池田 トラッドなアイテムでいうと、シャツのレイヤードも多かったですよね。素材感が重くなる季節に、シャツのパリッとした質感が入ると軽やかでモダンになります。

東原 池ちゃんっぽいスタイリング! あとは、やはりチェックね。秋冬になると必ずあがるキーワードだけれど、今季は派手なチェックを主役にするより、地味色チェックを無地感覚でさらっと着るのがエレガントで新鮮。

池田 確かに。色を楽しむなら、柄より素材感重視で取り入れるのがいいですよね。例えば、カラーのコーデュロイで抜け感を出したり。

東原 エレガントさ、強さ、抜け感……優等生的なトラッドと相反するイメージをかけ合わせるのが、今季、大人が洗練して見える「進化系トラッド」の秘訣かもしれません。

TORY BURCH

TORY BURCH

写真:REX/ アフロ

SAINT LAURENT

SAINT LAURENT

写真:Stephane Cardinale - Corbis/Getty Images

LUISA SPAGNOLI

LUISA SPAGNOLI

写真:Launchmetrics/spotlight/ アフロ

Christian Dior

Christian Dior

写真:REX/ アフロ

VAUTRAIT

VAUTRAIT

写真:REX/ アフロ

Zimmermann

Zimmermann

写真:REX/ アフロ

CHANEL

CHANEL

写真:Splash/ アフロ

YOKE

YOKE

写真:Matt Jelonek/Getty Images

東原妙子
東原妙子
東原妙子

ひがしはら たえこ●エディターとして活躍するかたわら、ファッションディレクターとしてさまざまなものづくりに携わる。大人が注目すべき次なるトレンドにもアンテナが高い。

池田 敬
池田 敬
池田 敬

いけだ たかし●数多くの女性誌で引っぱりだこの人気スタイリスト。コンサバをベースにほどよく時代のムードを加えた、大人をエレガントに見せるスタイリングが支持されている。

撮影/魚地武大(TENT) スタイリスト/池田 敬 取材・原文/東原妙子 ※バッグのサイズは(縦×横×マチ)、靴の(  )内の数字はヒールの高さを表し、単位は㎝です ※エクラ2026年9月号掲載

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