休みが取れたら、京都・宮川町エリアに新たに誕生した『カペラ京都』へ。伝統と現代が融合した非日常の空間をぜひ体験して。
『カペラ京都』
伝統の美意識を再構築した秀逸なるラグジュアリー
京都・宮川町は、暮らしと花街文化が今も息づくエリア。かつて新道小学校があった地に、宮川町歌舞練場を含む地域再生プロジェクトの一環として、3月に誕生したのが『カペラ京都』だ。カペラは、リッツ・カールトンゆかりの著名ホテリエが創業し、現在は、世界10カ所に展開するラグジュアリーホテルブランド。土地の歴史や文化に根ざした世界観を、最上級のホスピタリティとともに繰り広げて、世界の富裕層を虜(とりこ)にしている。
建築家・隈研吾氏による建物は、隣接する歌舞練場や周囲の町家としっくりなじむ外観をもつ。が、入り口から暗い路地を進み、扉の向こうへ足を踏み入れると、そこは別世界。和の美意識を巧みに取り入れた美しいモダン空間が広がっている。京都にあるもうひとつの京都といった趣(おもむき)だ。客室は、大伽藍(だいがらん)を思わせる品格ある内装。ふんわり上質なスリッパやウッドファイバー製の超軽やかなパジャマ、バンフォード社のアメニティなど細部にまで心くばりがされ、一度部屋に入ったらずっといたくなるほどの居心地のよさだ。芸舞妓が踊りや三味線を披露する「カペラリチュアル」など文化と季節に寄り添うプログラムは、日本人客にも楽しい。3カ所あるダイニングはどれも個性がきわだっている。静謐(せいひつ)なウェルネス空間「アウリガスパ」では、THE GINZAのトリートメントも話題だ。
個別ゲストに合わせたパーソナルなもてなしは、京都の伝統にも通じるもの。世界最上級を追求するほどに日本の伝統とリンクしてゆく、という妙味が感じられる最新ラグジュアリーホテルだ。
ゲストを出迎える「リビングルーム」。障子に着想を得たスクリーンは多様に動く。インテリアデザインはシンガポールを拠点とするブリューイン デザイン オフィスが担当
ひそやかなたたずまいのエントランス。門幕は、京都在住アーティストによる作品
建仁寺側に面した50㎡の「プレミア テンプルダブル」の客室。ヘッドボードはHOSOOにオーダーした織物製
館内各所には生花のもてなしが
バー&ナイトダイニング「宵」では、カウンターで楽しめる和食も提供
エントランス内に吊るされた井草のオブジェ。しめ縄を想起させて、まるで結界のよう。藁細工作家の藤井桃子氏作
アメリカ・ソノマのミシュラン三ツ星「SingleThread」が海外で初めてプロデュースした「SoNoMa by SingleThread」は、カリフォルニアと京都が響き合う食の世界
京都府京都市東山区小松町130
☎︎075・541・8877
全89室
デラックスシティキング・ツイン
2名利用 ¥247,700〜(税サ込・宿泊税込)
https://capellahotels.com/jp/capella-kyoto/
text:Michiyo Tsubota ※エクラ2026年9月号掲載 ※宿泊プラン、客室タイプ、およびサービス内容など、最新の情報は公式サイトにてご確認ください。