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今、訪れたい「京都2022」新しい大人の旅スタイル
常にアップデートしている京都の街だが、この2〜3年で変化の速度がさらに上がった。歴史的エターナルな魅力はそのままに、私たちの好奇心をさらに刺激してくれる新しいアドレスや、魅力的なコンテンツが増え、旅のスタイルまでも変化しつつある。2022年秋、新たな京都と自分を見つける旅へご案内。
【京都美味手帖2022】このためだけに行きたい!最新&話題のレストラン
京都の今を体感できる注目店
伝統と進取の仕事に注目が集まる気鋭の日本料理
凌霄(りょうしょう)
天空を凌(しの)ぐほどに志を極めていくという思いから、『凌霄』と命名された日本料理店。花街の風情を色濃く残すロケーション、数寄屋の空間、素材が感じられる料理、厳選された器……そのいずれにも京都に息づく美意識が宿る。そんな王道のもてなしの中に、ときどき見え隠れするのがこれまでになかった味の試み。その自由度の高さは、着々とこの店の個性になりつつある。
カウンターで陣頭指揮をとるのは京料理の名店『祇園丸山』に13年勤め、独立を経て、高台寺の料亭『十牛庵』の料理長を務めた藤原誠さん。
「以前は基本に忠実な料理が多かったのですが、今は自分がおいしいと思うものを思いのままに作っています」と語り、王道の造りと煮物椀、進取の焼き物をコースの軸に、高みを目ざしている。
とりわけ牛肉を積極的に使い、11月からはジビエも登場。十牛庵時代にフレンチの厨房に入った経験を生かし、火入れやソースにこだわった炭火焼きに挑戦している。進化しつづける京料理を、祇園の風情とともに存分に楽しませてくれる。
かつてお茶屋さんだった建物や坪庭を生かした空間。フランス料理店に引けをとらないワインをそろえる
数寄屋建築の第一人者「中村外二工務店」の監修のもと改装された店内
「牛ヒレ肉の衣焼き」。赤身と脂身のバランスのよい国産牛をパン粉焼きにし、照り焼き風のソースと。あしらいは大黒しめじ、だしでペースト状にしたじゃがいも
華やかな鍋島の紅葉皿に盛った「紅葉鯛とうに」の向付
蟹真丈の煮物椀。魚のすり身と卵白を蟹身のつなぎ程度に使っているので、食すと蟹そのもの
若い料理人やフレンチ出身のスタッフと情報を共有しながら日々研鑽を深める藤原さん。店内にかかる「凌霄」の書は井上有一筆
祇園甲部歌舞練場からほど近く、舞妓さんや芸妓さんが行き来する様に遭遇することも
京都市東山区祇園南側570の166
☎075・541・3557
11:30~13:00、17:30~20:00(ともに入店) 不定休
カウンター8席、個室1コース¥25,000~(サービス料別)要予約
コースで楽しめる「割烹」
多国籍食材と独自の発想で昇華させる、唯一無二の京料理
ひがしやま 司
12:30(土曜)、18:00(ともに一斉スタート)
㊡日・月曜、不定休あり
カウンター9席 コース¥22,000 要予約
熟成肉と自身で調達した素材を主役にNYでの夢を京都で開花
青蓮院門跡前 月おか
☎ 075・366・4918
12:00、18:00(ともに一斉スタート)
㊡火曜、毎月末日
カウンター8席、個室1
昼コース¥15,000、夜コース¥30,000
要予約
新天地で洗練を極めた実力店。旬の味覚をここだけの味に
おが和
蟹身を敷き詰めた定番の香箱蟹の酢の物に添えるのはリゾットのように仕立てた内子と外子の飯蒸し。魚の炭火焼きには決まって旬の野菜と合わせ、「秋鰆と椎茸とだしあんを一緒に食べてもらって味が完成する料理です」と話す。土鍋で炊いたごはんを7〜8種類のおかずとともにカウンターに並べ、当意即妙のかたちでコースを締めくくる。
☎ 075・211・6005
12:00一斉スタート 18:00~19:00(入店)
㊡日・月曜と水曜の昼
カウンタ−11席
昼コース¥4,150、¥8,800 夜コース¥24,000~
要予約
師匠譲りのライブ感で魅了する意欲漲るおまかせ
料理屋 まえかわ
調理の工程のすべてをオープンにし、お客の目線が注がれる中、スタッフとの絶妙な連携で食べごろを提供している。先付で季節をアピールし、煮物椀はいじりすぎず、肉料理は焼き物にしたり炊き合わせにし、締めのごはんとデザートは2品ずつ! ラーメンやチャーハンが登場することもあり、独自のもてなしで印象を残す。
☎075・744・0808
18:30一斉スタート
㊡日曜、第2・第4月曜、不定休あり
カウンター10席
コース¥16,500 要予約(来年の予約は11月より受付)
おなかのすき具合と好みで楽しむおまかせ5品+一品料理
のぐち継(つなぐ)
☎075・561・3003
12:00~13:00、17:30~21:30(ともに入店)
不定休
カウンタ−12席、個室1
昼コース¥10,000~、夜コース¥16,500
コースに組み合わせ可能な一品料理あり 要予約
京料理の最先端をいく若手割烹の旗手
日本料理 研野(けんや)
「先人たちが築いた日本料理をベースに日本人になじみのある異国の味や情緒も取り入れ、油分や香りでおいしさの奥行きを生みたい」。
先付は中華のおこげ料理を思わせるあんをかけ、秋の叉焼は吹き寄せ風に。独創に富む驚きの仕立てだが、食すとどこか親しみのわくおいしさ。緩急に富んだ構成が五感を刺激し、余韻となる。
☎075・468・9944
17:00、20:00の二部制
㊡日・月曜、不定休あり
カウンター8席
コース¥16,000 要予約(前月1日からwebで受付)
「ア・ラ・カルト」で気軽な話題店
イタリア料理のシェフによる自由度の高い居酒屋
ハシヤとナカセ
☎090・7452・7487
16:00~21:30(LO)
㊡日曜、不定休あり
カウンター10席、テーブル8席、個室8席
予約がベター カード可
フレンチやイタリアンの古典料理を再構築
bubblegum.(バブルガム)
☎075・585・5658
18:00~24:00(LO)
㊡木曜
カウンター5席、テーブル8席
予約がベター カード可
正統和食も創作料理も欲張りに楽しめる
創作割烹 おおたに
☎070・8337・5418
16:00~22:00(LO)
不定休
カウンター5席、個室4席
カード可
好みに合わせてこまやかに対応、これぞ板前割烹の醍醐味
而今 平たて(じこん ひらたて)
☎075・221・2288
酒と肴15:00~17:00、一品料理とおまかせコース17:00~21:00(LO)
㊡月曜
カウンター7席、半個室4席
おまかせコースは前日までの要予約
カード可
朝から営業する店「極上朝ごはん」
フレンチの料理人による野菜たっぷりレバニーズ
汽[ki:]
☎075・585・4224
朝食8:00~9:45(LO)※20食限定
ランチ11:00~14:45(LO)※売り切れしだい終了
㊡金曜
カウンター6席、テーブル12席
朝食のみInstagram@ki.kyoto.bookingより希望日の3営業日前8:00から予約可
カード可
10月から夜営業をスタート、金〜日曜18:00~21:00(LO)
最後はお茶漬け感覚でサラリ。和風朝定食がテーマのカレー
SPICE GATE(スパイスゲート)
☎075・741・7554
朝食7:30~11:00(LO)
ランチ11:30~14:00(LO)
物販は7:30~16:00
不定休
カウンター8席、テーブル14席
カード可
できあがるまでも楽しいオープン厨房の菓子店
お菓子 つくる
☎075・205・3878
朝食8:30~10:15(LO)
おやつ13:00~15:30(LO)
㊡月・火曜、不定休あり
カウンター6席
カード不可
1ドリンク1オーダー制
和菓子のように麗しい味も多彩なつまみ寿し
花梓侘(かしわい)
☎075・491・7056
朝食9:00~10:30(LO)
ランチ11:30~13:30(LO)
テイクアウト受け取りは9:00~17:00
㊡水曜、第2・第4火曜
テーブル14席
予約がベター
カード可
和もあれば、中華もあり。朝粥と副菜は組み合わせ自在
富小路粥店(とみのこうじかゆてん)
☎075・744・0662
7:00~16:00
㊡水曜
カウンター6席、テーブル14席
カード可
ハイクオリティな「お茶の時間」
現代美術家の美意識が宿る伝統と革新の茶菓懐石
立札茶室「然美」(りゅうれいちゃしつ さび)
京都市東山区祇園町南側570の120 T.T 2F
☎075・525・4020
13:00~、16:00~の二部制
不定休
カウンター8席
カード可
完全要予約
予約はHPのみ受け付け
鴨川沿いの町家をひとりじめ。1組のためだけに茶席を開催
茶室/茶藝室 池半(ちゃしつ/ちゃげいしつ いけはん)
高品質の日本茶をハレの日の甘味とともに
YUGEN(ゆうげん)
☎075・708・7770
11:00~18:00
不定休
11席
カード可
繊細な味や食感を重ねたドラマティックなコース展開
Ensoleillé(アンソレイユ)
京都市上京区栄町359の1
☎ 080・9163・3941
コースとパフェともに1日3、4回の一斉スタート
不定休
カウンター5席
カード可
完全要予約
営業日時、予約についてはインスタグラムにてお知らせ Instagram@ensoleille27
予約は2日前までにインスタグラムのダイレクトメールにて問い合わせ
レストラン出身の夫婦による仏料理を織り交ぜたコース
Riche huit(リッシュ ユイット)
京都市下京区貞安前之町609飯田屋ビル2・3・4F
カフェ12:00~17:30(LO)
㊡月曜(祝日の場合営業、翌火曜休)、不定休あり
テーブル19席
アフタヌーンティーコースは12:30~一斉スタート
営業日や予約はインスタグラムInstagram@riche_huitにて
アフタヌーンティーコース用サロンのテーブル8席
カフェは予約不可、アフタヌーンティーコースは完全予約制
ペアリングの妙が楽しい「ナチュラルワイン」
ナチュール愛にあふれた圧巻のワインリストと空間
chrome natural wine life(クローム ナチュラル ワイン ライフ)
☎090・8537・2104
18:00~24:00(LO)
㊡月曜
カウンター8席、テーブル6席
カード可
昼からワインが飲みたくなる気持ちのいい空間
水上製作所(みずかみせいさくしょ)
☎075・286・7761
13:00~21:15(フードLO)、21:30(ドリンクLO)日曜8:00~10:30(LO)、13:00~18:30(LO)
㊡火曜、不定休あり
テーブル10席
カード可
焼き菓子とのペアリングも抜群。新幹線に乗る前にも
ALKAA(アルカー)
☎070・9017・1507
14:00~24:00 不定休
カウンター7席、テーブル6席
カード可
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気取らぬもてなしににじむ、能登への深い愛『能登イタリアンと発酵食の宿 ふらっと』【「金沢・能登」 心ほどく大人旅】
『ふらっと』は能登イタリアンと発酵食の宿。オーストラリア人シェフのベンジャミン・フラットさんと、生粋の能登人、船下智香子さん夫妻が営む。宿特製のイカの魚醤「いしり」によって、唯一無二の奥深い味わいのひと皿に。アジや米などの発酵食「ひねずし」や「巻ぶり」ほか、絶滅の危機にある郷土食を上品に提供することで伝えている。また夫妻は震災で倒壊や解体した家屋から、手放さざるを得ない「輪島塗」を引き受けつなぐ活動も。ここにくれば、古きよき能登のくつろぎを味わえる。
旅行&グルメ
2025年12月18日
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自然美をひたすら一枚の和紙に映し出して『能登仁行和紙』【「金沢・能登」 心ほどく大人旅】
ジル サンダーのアートブックの装丁にも使われた『能登仁行(にぎょう)和紙』。戦後まもなく、初代が自然をそのまま紙に漉(す)く手法を考案。三代目の遠見和之さんは代々の美学を忘れず、山間の工房で黙々と製作に勤しむ。その姿は職人そのもの。「美しいかどうかがすべて」と、一枚の和紙に自然が息づく能登を描き出す。
旅行&グルメ
2025年12月18日
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“能登饗藝料理”でこの地の食文化を未来へ『 ヴィラ デラ パーチェ』【「金沢・能登」 心ほどく大人旅】
西七尾湾に位置するオーベルジュ『 ヴィラ デラ パーチェ』。窓越しに広がる穏やかな情景が、心ほどく最初のひと皿だ。イタリア料理出身の平田明珠シェフは震災を機に能登への思いを深化し、食文化を紐解き、郷土料理を現代流に解釈した“能登饗藝(きょうげい)料理”を提供している。例えば能登野菜、沢野ごぼうの伝統料理「七日炊き」や、冬には能登の七面鳥も食材に。わざわざ訪れる意味がある、能登を未来へとつなぐ料理だ。
旅行&グルメ
2025年12月18日
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心整う能登島。有永浩太のガラスが生まれるのびやかな地【「金沢・能登」 心ほどく大人旅】
わずかに色の気配を感じる有永浩太さんのガラス。作品は能登島にある自身の工房『kota glass』で製作されている。取材時はボウル作りの真っ最中。淡々と、しかもまたたく間に。毎日10〜18時に集中。移住は現実的な理由だったが、火を扱い、同型を複数作る仕事には向いていた。意外に東京への移動も楽で、アートからソラキのダンスまでインプットにも事欠かない。「ルーツを知り、今を確かめる。自分の仕事を客観的に見ています」。雑念とは無縁の地で、感性を研ぎすませる。
旅行&グルメ
2025年12月18日
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『海辺の食堂 杣径』でのモダンな食体験【「金沢・能登」心ほどく大人旅】
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旅行&グルメ
2025年12月18日
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