女性はいつまでもセックスができると思い込んでいる人が多いけれど、実は閉経後2~3年ですでに約半数の人に膣萎縮がみられます。どのぐらいの頻度でセックスすれば、膣萎縮は防げるの? セックス以外の対処法はある? 性交痛外来で悩みに向き合う富永喜代医師とフェムゾーンケアの第一人者、森田敦子さんに聞きます。
【教えていただいた方】
膣萎縮のスピードは? オーガズムで得られる女性の健康メリットとは?
森田 わりと定期的にセックスをしている人の場合、腟萎縮を防ぐ医学的な頻度の目安はありますか。
富永 「2カ月に1回」の頻度では、腟が萎縮するスピードのほうが早いですね。なのでセックスだけで萎縮を防ぐと考えると、最低でも「月2回」。できれば「1週間に1回」してほしいですね。それが難しいのであれば、ぜひセルフプレジャーグッズなど、フェムテックの力を借りることをおすすめします。
森田 最近、フェムテックの中でもヒットしているのが、挿入タイプではなく、外陰部を振動させるもの。なので「セックスしていないけど大丈夫かな」という人には、大丈夫!と言いたいですね。挿入しなくても、クリトリスや腟まわりを揺らすことで粘液が出たり、オーガズムを感じてホルモンが分泌されたりするので、これからはセックスの固定概念にしばられる必要もないと思います。
富永 それに最近はオーガズムを得ることによる、女性の健康メリットに注目が高まってきています。例えば睡眠の改善、ストレスの解消。オーガズムによって脳内のβ-エンドルフィンやドーパミン、オキシトシンなど、リラクセーション効果が高まるホルモンが分泌されるというメリットは、医学的にも認知されているんです。コロナ禍、旅行や外食などの制限によって閉塞された中、自分だけでコンプリートできるストレス解消法として、セルフプレジャーなどのフェムテックは、その価値が見直されてきているんですよ。
「パートナーがいない」「(いても)したくない」。けれど「セックスをしないと腟が劣化するとしたら不安…」という人には、「セルフプレジャー」という、フェムテック時代ならではの新たな選択肢もアリ! 初心者にも抵抗感が少ない、最新グッズ事情を紹介します。
「iroha」のセルフプレジャーグッズ
富永喜代先生の推奨は、女性の視点で作られたセルフケア・アイテムブランド「iroha」のセルフプレジャーグッズ。インターネットで通販可能。
98%が水分でできていて、ぷるぷる感がどこに当てても気持ちいい使いきりアイテム。非電動で初心者にもおすすめ。プレジャー・アイテム・プチ PLUM ¥630/iroha
独特のふんわりしっとりとした肌触りで、くちばしでつついたり、中に入れて挿入感を楽しめる。iroha+プレジャー・アイテム RINGOTORI ¥11,000(電動)/iroha
快感を生み出す先端の柔らかな玉飾りと扱いやすいスティック形状タイプ。プレジャー・アイテム・リン+ MOMOSANGO ¥6,900(電動)/iroha
睡眠の改善、ストレスの解消など、女性がオーガズムを得ることによる健康のメリットが注目されています(富永喜代先生)
普段からフェムゾーン周辺をマッサージして、血流をよくしておくことも膣の老化防止につながります。
●性交痛をやわらげ、下半身を温めるセルフマッサージ
1. 膝から太ももの付け根まで、太ももの内側をギュッと押し上げるように、4本指をそろえて老廃物を流します
2. そけい部に沿って、お尻の下から太ももの付け根、その内側から外側へ、クルッと4本指でマッサージします
3. 恥骨からおへそ、脇腹に向かって、それぞれ下から上に、4本指で優しくマッサージします
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初出:OurAge 2023/4/30